WANDELUNGvol,9.00 シアター風姿花伝提携公演『クライマー、クライマー』行って来ました!これまた何の予備知識もなく園崎さん目当てで行ったんですが、すごく沢山の役者さんが入れ替わり立ち替わり至近距離で豪華でした。
おもちゃ屋さんのビルの2階と3階?の小さな劇場で、真ん中に6角形のステージと落ち葉を縁取った花道(?)&出入り口が2つ。
舞台はとある山の麓の神社。お祭りの日に、10才の誕生日を迎えた男の子が迷子になって、一週間後に遺体で発見される。そのお祭りの日の一日の出来事と、1年後に真相を探ろうとするフリーライターの作業とが交錯するストーリー。同じ時間の違う場所の様子…例えば電話をかけた側の場面と受けた側の場面などを個別に描いて、それぞれの事情や人間模様を絶妙に描いていくのですが。個人的に、ええ…犯人は結局誰なの?ホントにそんな事情で殺しちゃったの?とちょっと薮の中?なかんじで、伏線も確かにそれは結局はどうでもいいかもしれないけど放置のままだと落ち着かないんですけど、みたいな部分もあって、ちょっと消化不良でした。でも何度も泣いちゃった;;両親を亡くして弟を育てるために風俗で働いてたことがばれちゃった17才の女の子がいて、彼女を心配してた床屋のおじさん(死んだ男の子のお父さん)が「駄目なおじさんでごめんね!もっと大人が頑張るから!おじさんは君の味方だから!」みたいなことを雨の中で叫ぶシーンがすごく切なくて。死んだ子どもの日記とか卑怯だし;;
役者さんがまた多かった。文字で書いたらワケワカになったのでもう図で。それぞれがごちゃごちゃ絡み合った人間関係で時間系列も錯綜するので、最後に組み立ててみるといろいろ細かく推測されて面白いことも。サブタイみたく「被害者、加害者、あるいは目撃者」て言葉が何度も映し出されて、うさぎ小屋のうさぎを子どもが殺害したらしい既述や子どもの帽子が落ちていたのを拾った場面もあって。なんとなく、子どもは殺された「被害者」であり、うさぎを殺した「加害者」であり、親たち大人の醜い姿を見て(目撃者)そんな残酷な行為に走ってしまったのかなあと勝手に考えたりしました。いやわかんないですけど。




園崎さんは信金の窓口女性。紫のシャツ!にグレーのスーツで現れ、地元有力者の秘書をしてるダンナが不正に荷担してることをネタに布団のセールスレディに脅迫されてる。このセールスレディがらみのエピソードがまるまる放置されるので、園崎さんを意識すると余計に気になっちゃいました。園崎さんの役も物語の核心には関わってなくて、出番は最初のほうだけで個人的にもっといっぱい出てほしかったです。でもしゃべる声はマジ昴さん…おみ足を組んだり悔しそうな表情をしたりとかいろいろ素敵でした! そしてなんとゆっても終演後に挨拶に出てこられて!私服もちゃんと紫のシャツを着てらして、「銀行の窓口女性だから、爪はおとなしめにしたんです」と、サーモンピンクぽいマニキュアを塗った指をそろえて見せてくださって(指細かった!)。「今度のライブはもっと綺麗なのにします」とのことでした。名古屋から来てたK野さんに「遠くからありがとうございます」と深々お辞儀をされ、K花さんが痩せたのではと尋ねると「ちゃんと食べてるから大丈夫です!」と元気に答えてらっしゃいました。私は舞い上がって阿呆みたいでろくな事は言えなかったんですが、気さくにお話してくださってほんとに素敵な方でした!


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