行ってきましたミニミニライブ8伊倉一恵レニを歌う第2回!抽選葉書は力いっぱい落ちたのですが、ペア席に誘ってくださった森村イサ子さま、言葉もないほどの感謝です!
気になってた軽食はバームクーヘンでした。直径6センチくらいのが二切れ。ちゃっかりビールといただきました。ただなにげにビールが、どうしたの?ていうくらい気が抜けてたのがちょっと…。
席は一番後ろでしたが、幸いステージ1も2もよく見えました。ゲスト(?)席を振り向いてみれば親方さんと富沢美智恵さんが!うわ〜!びっくりして振り向いてたら、美智恵さんは笑顔を向けてくださいました^^;;親方さんは私服で帽子被ってて、一瞬誰だかわかんなかったです;;

最初の曲はトランプ騎士の歌。これが出とちった伊倉さん。トランプ騎士よろしくぴょーんと飛び出すのですが、イントロの間と照明とずれまくりでした。そして歌い始めたら「たいくつして、あれやこーれや♪」を、思いっきり「あれこれくよ♪…………もう一回最初から出てもいい?」と出のところからやり直し。横でイサ子さまが一言「男らしい…」とぽつり。今度は出もばっちりで、最後まで朗々と歌いきりました。
「伊倉一恵です」とピース。「始まりました、一か八かライブ。ちょっとしたことでびびってダメになってしまう私ですが。みなさんチケットに当たってよかったかどうか。私もドキドキです。最後までたどり着けるかどうか、一か八か、たどり着ける方に賭けます」
歌詞をとちったことで、「今の歌に、負けても負けてもやりなおせるっていうんで励まされました。いい歌だった(笑)」

「レニ役の私ですから、きれいにまとめるんじゃないかと思ってるあなた。それはどうかな。今日は、え?(怪訝そうに)と言わせるですよ。あっと言わせるではないですよ。え?と言わせるライブをお届けします」
「せっかくこんなハリーポッターみたいなかわいい衣装ですから…自分で言うな。似合わないですけど」マイク離れてちょっとよく聞こえなかったのですが、帽子とネックレスをはずして、
「レニ好きのあなたの人生とは。あなたのある1日の物語です」
とゆって『物語の始まり』。
「いつもいいかげん〜♪」と歌って、「その通り、やりなおしたりしたからね(笑)…でき〜れば、天気のお話しとかね♪…今年は暑かったですね。これからどこに行くとかね♪…しばらくはいてね」と合いの手?を入れながら。「なんでもないお話しから、物語はは〜じ〜まる♪…なんでもなく始まりましたが、その日あなたは起きてびっくり。目覚ましが止まってます。遅刻寸前の時間です。慌てて着替えて飛び出したあなたはベッドの足に足の指をぶつけて、家を出たら握りしめていた今月最後の1万円札が突風でああっ……風と共に去りぬ。会社は案の定遅刻。先輩にちくりと言われて、仕事はうまくいかず、せめて友だちに愚痴でも聞いてもらおうと電話したら留守電。残業でくたくたに疲れ果てて家に帰り着いたのでした。
そしてがっくりした様子のままとぼとぼ2ステへ歩きながら『心は砂漠のように』のイントロが^^;;ここで伊倉さんはまたやらかしました。「幸せをねーがいながら、ふみつーけてしーま…(人を、が抜けた)…(気を取り直して)なぜこんなに悲しいのか〜♪」そして「ぼくは愛を見失っている〜♪…歌詞も見失っちゃった」とぼそり。
歌い終えて1ステへ戻り、「たしかについてない一日だったけど、愛も見失うほどのことだろうか。とレニなら言うでしょう。」
「悲しい思いで眠れずに窓をあけると、空には満月。お月様が語りかけてくれるようでした」
とここで上着を脱いで2ステで『素晴らしき舞台』を熱唱。ちなみに、ライブを通して伊倉さんは、1ステ2ステを何度も移動し、客席を練り歩いてくださいました。なんまんだぶ。
「お月様に励まされてもう一度愛を見つけたあなたは、その晩ぐっすりと眠りました」
そして『おはようグッドモーニング』。ピースしながらカメラにアップで写ったり踊ったりして。
「さあ、レニ好きのあなたの一日の物語を見てみました。レニの曲を続けて固めていきますと、このように激しい一日になってしまいました(笑)。健康のためにもいろいろな曲を…(聞き取れず)。

どうもありがとうございました。『トランプの裏表』、『物語…(以下略)』オープニングから5曲続けて聞いていただきました。私で8人目の花組のライブ。今日はみなさん伊倉一恵のライブとわかってていらしてますね。サクラという大きなくくりの中で、伊倉一恵と思ってきてくださったのですよね」と念を押して。
「今日は罰ゲーム的な事をしようと思います。(し〜ん)…ちょっとみんな退いてます?イヤな音を聞いてもらうという罰ゲームです。ちょっと銀角のイヤな性格を引きずってます。ギターを聞いてもらいます」と言って、メインステージでギターを持って。
「私は唯一の趣味だったテニスを、ちょっと怪我をしてできなくなって、動かなくてもできるものを見つけなきゃと思ってギターを習い始めたんです。ゴンチチとかボサノバとか聞くのが好きなんで、ワンノートサンバ(?)とか弾けるようになればいいなと思って。それで、今年の3月に習い始めて1年たったことだしと、お教室の発表会に出たんです。それで、こんなスポットライトとかなくて、30人くらいの小さな部屋での発表会だったんですけど。私はこう見えても、どこに出しても恥ずかしい大人ですから(笑)。コスプレして10代の役をやって、はずかしい…とやってる時は全然考えてないんですけど、厚生年金にも青山劇場の舞台にも立ちました。そんなことしてるから、あがらないでしゃあしゃあとやっちゃおうかと思ったんです。ところが。クラシックギターって、こうして椅子に座って足台に足を乗せるんですけど、ギターを抱えた瞬間に震えちゃって(ぶるんぶるんと全身を震わせながら)感電しちゃったみたいに。もう、誰かコンセント抜いて〜っていうくらいに。でもコンセントなんかないので誰も抜いてくれないので、そのままやっちまいました。もうさんざん。そんな半年前の自分にリベンジです。みんなは罪はない。無実。うーん…巻き添え?とばっちり食っちゃったかんじ?ライブに来ちゃったばっかりに。許してやるって言うまで帰れません。(チューニングしながら)いちおうチューニングらしきものをやってみたんですけど、私くらいの腕前では意味がありません。アメイジンググレイスをやります。最近白い巨塔てドラマのエンディングに使われたりしたんですけど。さっ、覚悟はいい?罰ゲームライブですからね」
そして弾き語り。歌はもちろん英語で、Amazinng grace how sweet the sound That saved a wreck like me♪て。あの美しい旋律と美しい伊倉さんの声なのですが、ここでとんでもないことが。私の後ろでカメラを構えてたスタッフさんの携帯が、高らかにアンパンマンマーチを!そりゃねえよ!さんざん客に携帯の電源て注意しておいて;;大顰蹙ぶちこわしもいいとこでした;;しかも気づいて止めるまでけっこう鳴ってたという。

それをものともせず弾き歌い終わった伊倉さん。「半年前より全然上手。半年前の私をやっつけたぞ。半年前は歌が途中からラララ〜でしたから。もうこのくらいにしといてやる。罰ゲームは終わったかな?なんてのんびりしてる場合じゃありません。もう一曲続きます。『つばさ』です。(おお〜と場内からどよめき)おお〜でしょ?今だけです(笑)。一年くらいやっただけでは弾けないコードがいっぱいです。しかもテンポ早いですからどんどん行きます。途中からギターは打楽器と化します。しかもヤな音。ヤな音の打楽器と化すギターを聞かせます。私は『つばさ』のどのへんを弾いてるかわかりますが、みんなは、これはつばさのどこ?ってなると思います。だから、くみちゃんとふっちゃんの歌った美しいCDを流してもらいます。良く言うとライブ感を出す。汚れをかけちゃう(笑)。なんでそんなことをするんだと言われると、私がやりたいからです。ちょっとまだ銀角を引きずってます。この日のために友だちからわざわざアコースティックギターを借りてきました。最早罰ゲームではありません。今や拷問ライブです。なんでも白状しちゃいます。今年の歌謡ショウで、取調室でさくらに私のギターを聞かせたら、あたしが桃栗小僧ですって、やってもいないのに、ギター聞きたくないばかりに言っちゃいます。…(チューニングしながら)いちおう形ばかりのチューニング」
そして『つばさ』。淵崎さんの声で歌い出しが流れる中、じゃんじゃかじゃんとギターを弾く伊倉さん。ギターの腕前に関してはわからないのでノーコメントです^^。

「とりあえず半分終わりました。大きく息を吸って〜。吐いて〜。吸って〜。吐いて〜。みんなも苦しいけど、私もけっこう苦しいから。さっ、気が済みました。これで拷問ライブはひとまず終わりたいと思います。次は、今年の夏の思い出の曲というのを。(立ち見席の方を向いて、)大丈夫?私も立つからね。今座ってずるしちゃってごめんなさい。でも必死でギター弾いてたからおあいこです。この『つばさ』は2声のコーラスなんだけど、もっと複雑なコーラスがつけられそうな気がして、いつかやってみたいってこっそり思ってるんです。って今みんなに言っちゃったけど。新春では『さくら』をコーラスアレンジしたりして、あと名古屋での1回かぎりのライブで、麗ちゃんとふっちゃんと、これって考えてみれば悪役3人組ですね。『旅の空』って曲を歌ったりしました。もちろん『亡者の歌』は一生の思い出です。レコーディングの時、絶対声を潰すだろうって、潰さなきゃっていうくらいでないとと思って思いっきりやって、翌日はすごい声で、ビールをおいしくいただきました」

「でも、今度は讃美歌なんです。先日お友達のお父様が亡くなって、告別式に行ったんです。お葬式って仏教が多いじゃないですか。お焼香して、お経読んで。お経はお坊さんが二人以上になるとコーラスみたいでいい声だわね〜ハモってるハモってるでも意味わかんない。そのお父様がクリスチャンだったので、教会での告別式だったんです。あたたかくて新鮮でした。思い出に残るものでした。牧師さんが、故人の話をするんですけど、告別式にもかかわらず笑わせちゃうような話をするんです。そのお父様っていうのが読売新聞に勤めてらして、新聞の勧誘をご家族がどう断るかとか。お母さんは普通に「ウチは主人が読売に勤めてるんで…」て断るんですけど、友だちは「おたくの新聞もいいけどねえ、読売もいいわよ」て逆勧誘して、友だちのお兄さんは「おたくの新聞もいいけどねえ、読売はすごいよ。サービスが。ぼくにご飯食べさせてくれて、学校にも行かせてくれるんだよ」と言って、勧誘の人が、洗剤とかつけるけど学校までは…と困ってるところへお母さんが出てきてあやまるって言う話とか。でもそんなふうに、家族全員がお父様を尊敬して大好きだったっていう、笑っちゃうけどいい話とか、故人が好きだった讃美歌をみんなで合唱したりとか、最後にはいいお顔で神様に召されたと最後の様子をお母様が話したりとか、あたたかい式だったんです。それで帰って来て、父が「今日どうだった?」って聞いて、「わかりやすくてよかった。日本語だったし」って言って話して、そしたら父が、また会う日まで、って讃美歌を知ってたんです。うちはクリスチャンじゃないのに。そう言われてみれば、父が酔っぱらった時やすごく機嫌のいい時に歌う歌っていうのが7〜8曲あって、『星影のワルツ』とか、しれ〜とこ〜のって『知床旅情』とか、このみち〜は〜いつかきたみ〜ち〜とか、ゆうやけこやけとか。そして、い〜つくしみふか〜き〜、ってのとまた会う日までの、この2曲は讃美歌なんです。どうしてかしらって考えてみたら、私は幼稚園は教会がやってる幼稚園に行っていて、日曜学校で、私は歌うのが好きだったので、そのころは小さかったんですけど、讃美歌を覚えて母と歌ってたのを父が聞いて覚えてたんですね。母も10年くらい前に亡くなったんですけど、私も父と、母のことを思い出したりしたんです。歌が好きだったねと。私がコーラスや歌が好きなのは、讃美歌に出会わせてくれた母のお陰かなと思いました。『神ともにいまして』って讃美歌です。讃美歌っていうのは一番最初の歌詞がタイトルになるんですよね。私はクリスチャンじゃないんですけど。何教かと言われれば、伊倉教です。その物差しは、私の大好きな人達。こうしたら、こう言うときは、私の父や、兄弟や、大好きな人達は何て言うかな、っていうことです。それが神様です。だから、この歌は「あなたの大好きな人達が、あなたとともにいて」っていうことになります」
そしてアカペラで、

かみともにいまして ゆく道をまもり あめの御糧もて ちからをあたえませ
また会う日まで、また会う日まで、かみのまもり 汝が身を離れざれ

と2番まで。
すごくしみじみした雰囲気で、ほんとに「私の大好きな人達」と思って聞くと、思わずじ〜んと来て泣きそうになりました。
「一か八かライブ。罰ゲームライブ。拷問ライブ。最後までおつき合いくださってありがとうございました。さっきのAmazing graceは、高乃麗添削済みの意訳をスタッフがプリントしてくれたので、持って帰ってください。私にとっても思い出になるライブでした。最後は元気にお別れしましょう!」
そしていきなりヨーデル!さっきのしんみりした雰囲気を吹き払う勢いで^^;;
そして「さよなら!」の一声で伊倉さんは去って行かれました。

歌もトークも盛りだくさんで、笑ってしんみりして、もう大満足なライブでした!
重ね重ね、観れてよかったです…。いろんな方に感謝しつつ。


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