牛肉とキノコのリガトーニ

手間暇度:★★★

「今回はゲストをお招きしています。この料理を作っていただいた山崎しんのすけさんです。帝劇の仇敵と同じ名前というのがもうひとつ納得いきませんが、とりあえずこんばんわ」
「ウィッス。ズバリ言って適当な料理です」
「(やや青ざめて)…適当、ですか」
「っていうか刻んだ野菜をたくさん炒めて牛肉をごろごろ入れて煮込んでトマト入れて仕上げるっていう基本コンセプトさえ変えなければはっきり言って、何をどうやっても同じようなもんですから」
「…お、同じ…(結構ショックを受けているらしい)」
「だいたいこの手の料理では牛スネを使うのがセオリーなんですがこの日行ったスーパーでスネ肉が猛烈に高くてですね。でバラ肉が安かったのでその場の勢いでこっちにしただけです」
「それでいいんですか」
「ウチではそうです」
 ばん、ばん、ばん。
「あなたは料理人失格です!」

■材料 (5〜6人分)
牛バラ肉300グラム、トマト缶1,まいたけ2分の1パック、しいたけ2分の1パック、ニンニク2かけ、オリーブオイル適当、タマネギ半分、セロリ1/2本、ニンジン1/2本、リガトーニ500グラム


手順1
野菜はみじん切り。牛肉は火の通りやすい大きさに切って塩胡椒をし、なじませておく。

手順2
鍋にオリーブオイルを熱し、弱めの中火でタマネギ、ニンジン、セロリを炒める。ニンジンの色が変わったら肉を入れ、火を少々強める。


手順3
肉に色が付いたらキノコを入れ、油が通ったところでひたひたになるまで水を入れ、沸騰させてアクを取り、潰したニンニクを入れたら弱火にして蓋をする。そのまま90分ほど煮込む。


手順4
肉が十分軟らかくなったらトマトを入れ、蓋を取って中火で煮込みつつ塩胡椒で味を調える。トマトの甘みが感じられるくらいにする。この辺でパスタ鍋を火にかけておく。


手順5
パスタ鍋の湯には十分に塩を入れておく。スプーンで湯をすくって味をみたときに少し塩辛いくらいでちょうどいい。


手順6
ソースにトロ味がついてきたら茹で鍋にパスタを投入。オリーブオイルをひと匙ほど湯に入れる。ヘラなどで適当にかき混ぜてパスタ同士が張り付かないようにする。頃合いを見計らってソースの火は止める。


手順7
俗にアルデンテと言うがリガトーニのようなマカロニ類は歯ごたえが強いので芯がなくなるくらいまで火にかけておいた方がよい。仕上がったらソースと合わせ、延びないうちに重めの赤ワインなどと一緒に食べよう。
うまいぞ!




一言メモ:
「最後のところはクッキングパパの剽窃ですね」
「いやだーちゃんと普通の言葉でパクリって言ってくれないとアイリスわかんなーい」
 ばん。ばん。ばん。
「冗談もいい加減にしてください」
「…あんたもいちいち銃でツッコむのはどうかと思うな」
「では作業に入りましょう。まずニンジンを切ります」
「…輪切りかよ!それで終わりかよ!」
「塩胡椒と、ケチャップと、トマトペーストで味を調えます」
「…何にでも同じ調味料使うなよ!レシピと合ってねえよ!」
「火加減には注意してください。難しいですよ」
「…サターンのコントローラーなんか使うからだよ!普通のコンロ使えよ!」
「栗を剥くときは虫がいないかどうかよく確かめてください」
「…栗なんか入れねえよ!」
 かちゃり。
「お静かに願います」
「…へえへえ。……まったくこれだからこの女は鬼太郎とか前髪の下義眼とか言われるんだよ。で義眼の中には小っさいユーリ隊長が住んでてね。でときどき外に出てきてお椀の風呂に入りながら、田ノ中勇さんの声で『おい!マリア!』」
 ばん。ばん。ばん。ばん。ばん。ばん。



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